カナダの公立カレッジってどんな感じ?経験者が徹底解説!
みなさんこんにちは。近年海外志向を持つ学生が増えている中、日本の大学への進学のみならず海外の大学への進学に興味がある方もたくさんいるのではないでしょうか?
本日は世界中から留学生が集まるバンクーバーにある、公立カレッジに通った私が、実際の体験談を元に大学生活の様子を徹底解説いたします!
私が通った学校と専攻について
私が通ったのはDouglas Collegeというバンクーバーにあるカレッジで、専攻はMarketingです。(Douglasカレッジについてはこちらから)初めは、ざっくりとビジネス関連の勉強をしたいということしか決まっておらず、マーケティングが何かもわからない状態だったのですが、公立カレッジに通う前に受講していたデジタルマーケティングのプログラムを通して、マーケテイングの面白さを知り、もっと教養を深めたいと思ったのでマーケティング専攻を選びました。
授業について
私が専攻しているMarketing Diplomaでは、マーケティングのことのみならず、マネジメントや会計学、マイクロ経済学、マクロ経済学、コミュニケーションなど働く上で必要になってくるビジネス全般の知識を学ぶことができます。なので、デジタルマーケティングのことしか学んだことがなかった私にとっては、新しく知識ばかりで最初はとても苦労しました。クラスメイトの中には、私と同じ専攻の人もいれば、Bachelor(学士)を目指している人や、PDDという学士号と修士号の間の学位を目指している人もいました。DouglasカレッジさんはPDDプログラムでもとても人気の大学なので、ほとんどのクラスに大勢のPDD生がいて、初めは彼らの知識の豊富さに圧倒されていましたが、レベルの高いクラスメイトに助けてもらいながらやり遂げることができました。
カレッジに入学当初にとても驚いたことは、年齢層の幅が広いということです。北米の文化では、年齢に関わらず大学に通う風潮があるということは聞いてはいたものの、同年代の方を見つける方が難しいほど、さまざまな年層の方がいてとても驚きました。特に私は、多くの生徒が夏休みを取る夏学期に入学したので、最初のセメスターは当時20歳だった私ともう1人の同い年の子がほとんどのクラスで最年少で、中には60代の生徒さんもいました。そして、移民の国なので、クラスメイトも多国籍でした。そんな、幅広い年齢層と国籍の中での授業だからこそ、物の見方も多種多様なので、様々な視点からの意見を聞くことができ、教科書や教授以外からも学べることがたくさんありました。また、日本にいたら年が離れた人と友達になる機会は少なかったと思うので、自分よりも遥かに年上の方と友達と呼び合える存在になれたのも、カナダのカレッジに来て良かったなと思う点の一つです。
1日のスケジュール
私は学生をしながらも、アルバイトを20時間ギリギリまで行っていたので、学校とお仕事とでとっても忙しい毎日を過ごしていました。毎日授業のスケジュールも、お仕事のスケジュールも違ったので、その日によって順番は違いましたが、基本的には下記のような1日を過ごしていました。
上のグラフからもわかるかと思うのですが、毎日お仕事と勉強とで時間に追われる日々を過ごしていました。。。
宿題の量については、いろんな課題が出るというわけではなく、基本的には教科書を読んでくることが宿題でした。しかし、一回の授業で1単元をカバーするので、ページ数が一つの科目で50ページくらいあり、場合によっては2単元一気に進む時もあるのでその場合は100ページと教科書を読まなくてはいけませんでした。また、私はビジネスに関してほとんど知識がなかったため、教科書を読むだけではなく下調べをしたりしていたので、授業の予習にとても時間がかかっていたのを覚えています。
しかし、心の健康のためにも基本的には毎週日曜日は休日にすると決めていたので、毎週月曜日から土曜日までグラフのようなスケジュールでがっつり勉強し、日曜日は出かけたりダラダラしたりして、オンとオフを切り替えていました。
学費について
このブログを読んでくださっている方々のほとんどは、海外進学やカナダの大学等に進学したい方々がほとんどだと思います。そんな皆さんの中には、留学に興味はあるけど海外の大学の学費は高いって聞くから自分には無理だろう、と思っている方も多いのではないでしょうか?そんな皆さんのために、私がどうやって学費をやりくりしているかをご紹介いたします。
学費ってどのくらい?
まず、皆さんの多くが疑問に思っているのが、いくらぐらいかかるのか、だと思います。カナダの大学は学校によって異なるのですが、公立カレッジの場合だと年間約180万円から200万円くらいとなっています。そして、ユニバーシティと呼ばれる4年制大学の場合だと年間約200万円〜400万円くらいとなっています。
お金のやりくり方法のコツ
私は、両親が留学に反対派でで、東京にあるとある私立の大学に進学することを勧められていました。両親が反対する一つの理由は、経済的にサポートが難しいということだったので、私はその日本の大学に行った場合と同じ資金の支援をお願いし、足りない部分は自分で賄うという約束で何とか両親を説得することができました。
その予算内でやりくりできている理由は大きく分けて3つ、奨学金、コープ留学、学費の支払いシステムのおかげです。
奨学金から、順を追って説明していきます。
奨学金
1つ目は、奨学金です。私は、地元の教育委員会が提供しているのを見つけたので、応募し、無事選んでいただけました。奨学金にはたくさんの種類があるので、皆さんもぜひ自分の状況にあったものを見つけ、応募してみると良いと思います。
コープ留学
2つ目は、コープ留学です。
私は、語学学校を卒業する時点でカナダで永住権を取得したいという目標があったので、当時は生徒としてサポートしていただいていたエンジョイカナダさんに相談したところ、公立カレッジに行く前に私立カレッジでコーププログラムを受講することを勧めていただきました。まずはコーププログラムを通して、自分が何を勉強したいのか将来どんな職種につきたいのかを見つけ、アルバイトやボランティアを通してキャリアをスタートさせていき、さらに貯金もするため、コーププログラムを挟むのが良いのではないかというアドバイスでした。実際に、コーププログラムを挟んだことによって得られたメリットは、自分が公立カレッジで学びたいことを見つけられたこと、マーケターとしてのお仕事を見つけられたこと、そして何より、貯金ができたことです。私は、両親からいただいた資金の中から私立カレッジの学費を支払ったのですが、生活費はアルバイトを通して自分で稼いだお金で全てを賄い、可能な限り節約をしてたくさん貯金をしたので、公立カレッジの学費は自分で稼いだお金で出しました。なので、奨学金にはまだ手をつけておらず、全て日本の銀行に貯蓄しております。
カナダの学費の支払いシステム
3つ目はカナダの学費の支払い方法のおかげです。
日本の大学は1年分の学費等をまとめて支払うかと思いますが、カナダの大学は単位ごとに請求される仕組みなので、学期ごとに自分が履修登録した単位数分を支払う仕組みになっています。なので、一度にまとまったお金を支払う必要がなく、カレッジの場合大体60万円程度を年間3回に分けて、支払う形になります。そのため、学校に通いながらも貯金を積み重ねていき、資金調達をすることができるので、入学前に全額揃ってなくてはいけないというプレッシャーが無いため、すごくやりくりがしやすいと感じます。
なので、実際には日本の私立の大学に通った場合よりも少ない両親からのサポートで卒業することができました。
まとめ
カナダで公立大学に通いながらカレッジライフを送り、学位を取ることは、海外進学を決めた時からずっと夢見ていたことだったので、それを成し遂げることができて良かったなと思います。在学中は、想像以上の忙しさに、日本の大学に行っていたらもっと楽しい大学生活を送れていたのかなとか考えたこともたくさんありましたが、カナダのカレッジで自分を追い込むことができたからこそできた経験はたくさんあったと思いますし、キャリアを築くことができたと思うので、海外進学を決めて良かったなという思いしかありません!
ごく一般的な田舎者の私でもやり切ることができた、ということが皆さんの海外進学に対する壁意識を低くすることができたら幸いです。
少しでも多くの日本人が留学できるよう、今はスタッフとしてしっかりサポートさせていただいているので、皆さんもぜひお気軽にお問い合わせくださいませ。