カナダの社会保険制度は世界トップレベル?
皆さんはカナダの社会保険制度についてご存知でしょうか?
世界で最も住みやすい国の1つとして知られているカナダ。移住先としても爆発的な人気を誇っています!
今回は、カナダの中でも留学や移民先としてに大人気のバンクーバーもあるBC州(ブリティッシュコロンビア)の福祉制度を紹介していきます!
健康保険制度
BC州には、MSP(Medical Service Plan)という公的医療保険があり、もしもの時の負担を軽減してくれます!日本の国民保険は3割負担かと思いますが、MSPに加入している人は、一般的な医師による医療費が無料になるのです!
気になる保険料についてですが、なんと2020年1月1日から無料になりました!
BC州では州民が平等に医療サービスを受けられるよう、税財源から多くを賄っているため、個人の医療費の負担が一切ないということになります。
しかし、注意が必要なのがカナダと日本の補償内容の違いです。
内容 | カナダ | 日本 |
---|---|---|
検査・診察 | 適用される ◯ | 適用される ◯ |
処方箋・薬代 | 適用されない × | 適用される ◯ |
歯科治療 | 適用されない × | 適用される ◯ |
眼科治療 | 適用されない × | 適用される ◯ |
さらに、カナダでは緊急性が無ければ、救急車が有料になることもあります!その他にも、医療費が無料の代わりに、専門医にすぐに診てもらえないなど多少の不便さもあると言われています。
年金制度
近年、日本では少子高齢化に伴い公的年金の運用が悪化していることが問題になっていますよね。実はカナダも人口の高齢化が進んでいるのです!カナダの公的年金制度はどのようになっているのでしょうか?
カナダの公的年金は2種類
【カナダ年金-Canada Pension Plan (CPP)- 】
- 就労賃金から自動的に差し引かれ、積み立てられる年金
- 支払った年金保険料によって受給額が決まる
CPPの退職年金の支給要件
- 60歳以上
- CPP保険料支払いを最低でも1年以上
- 受給申請を行う(自動では支払われない)
【老齢年金 -Old Age security Plan (OAS)- 】
こちらは、65歳以上の人に毎月支払われる年金です。就労年数ではなく、カナダの移住年数を元に条件が定められています。
OASの支給要件
- 18歳以降で最低10年間カナダに移住
- 65歳以上でカナダの市民権または、永住権を保有
- 満額の支給には40年間以上カナダに居住している必要あり
つまり、老齢年金(OAS)は保険料を払っていなくても、カナダに移住歴があれば年金を受け取れるということです!
【個人年金制度】
カナダには上記で紹介した公的年金の他に、個人年金制度もあります。
- 【登録退職貯蓄年金 -Registered Retirement Svings Plan (RRSP)-】
- 【Tax-Free Saving Account (TFSA)】
カナダには二重の公的年金制度や個人で資産を運用する方法があるので、老後も安心ですよね!
カナダの年金制度に凄く惹きつけられます!
学費について
カナダの義務教育は初等教育(5歳)から高校まで(18歳)となっています。なので、公立の学校に通っているカナダ人は、高校を卒業するまで学費が全て無料なんです!一方、留学生は通常学費がかかります。しかし、カナダ国籍を持っていない留学生でも、カナダ人と同じ条件で学費なしで入学する方法もあるのです!(子供の学費を無料にする方法?!)
さらに、カナダの公立高校には制服やカバンの指定がないことが多いので、授業料以外の費用を抑えることができます。個性を大事しているって凄く素敵なことですよね!また、場合によっては教科書がレンタル制になっていることもあり、教材費や紙の消費が,抑えられています。
児童手当について
カナダの児童手当は【Canada Child Benefit】と言います!
支給対象は0歳から18歳までで給付額は所得によって変わってきます。2021年度の最大給付額は下記の通りでした。
- 0歳〜6歳未満:月額最大$569.41
- 6歳〜18歳未満:月額最大$480.41
所得によって、本当に必要な家庭により多くの手当が届くシステムになってるのは当たり前かもしれませんが、とってもありがたいですよね。
まとめ
カナダの社会保障制度について紹介してみましたが、いかがだったでしょうか。僕はこれまで、社会保障制度について意識したことがなかったのですが、今回調査してみて改めて、カナダ政府や州政府からのサポートの手厚さに気づくことができました。人気の移住先として常に上位にランクインしている理由が分かりますよね!
社会保障について調べる機会はなかなかないかもしれませんが、住民としてどんな保障を受けることができるかを知っておくことはとても大切です。海外移住に興味を持っている方も、日本で生涯を過ごしたいと思っている方も、この記事を機に社会保障制度を調べてみてください!
エンジョイカナダにはカナダ政府公認の移民コンサルタントも常駐しているので、カナダ移住に興味をお持ちの方はぜひお問い合わせくださいませ。
それではまた次回の投稿でお会いしましょう!