カナダとアメリカの国境でビザ切り替え、フラッグポールとは?
はじめに
みなさん「フラッグポール」という言葉を聞いたことがあるでしょうか?
フラッグポール(Flag Pole)とは本来「旗ざお」などの意味で使われますが、今回紹介するフラッグポールはビザ切り替えだけを目的として一度国外へ出国し、すぐに再出国して入国する事を意味します。
基本ルールとして、カナダ国内で観光ビザや学生ビザからワーキングホリデービザに切り替える場合は、一度カナダ国外に出国して再度入国し、ビザの切替を行う必要があります。
日本に一時帰国する予定があれば、日本からカナダに戻ってきた際に空港でビザをもらうという手段もありますが、時間もお金もかかってしまいます。
基本的にビザの切り替えは国境でしか行えないのですが、フラッグポールをすれば飛行機に乗って出国・再入国する必要がありません。
また、バンクーバーはアメリカとの国境にとても近いので、今回紹介する「フラッグポール」は金銭的にも時間的にもメリットが多い方法です。
バンクーバー滞在であればポイントロバーツ(Point Roberts)でのフラッグポールがおすすめです。バンクーバーから直線距離で一番近いアメリカ国境なので電車とバスで行ける上に、土日であれば電車もバスも1ZONEの料金で乗れるので200円ほどで行くことができます。
今回はポイントロバーツまでの行き方から、国境でのフラッグポールの流れまでを詳しくご紹介します。
ポイントロバーツへの行き方
①まず、スカイトレイン(電車)のカナダラインに乗車し、終点のBridgeportまで行きます。ダウンタウンにあるWaterfront(終点)からは約20分ほどです。
②Bridgeport駅についたら改札を出て左へ行き、目の前にあるバス停Bay7から601番South Delta行きのバスに乗ります。
約45分ほどでポイントロバーツ最寄りのバス停”WB 2nd Avenue”に到着します。
③バスを降りると目の前には大きな公園があります。その公園の横の道をまっすぐ進みます。
その後、T字路に差しかかったら左へ曲がります。
左へ曲がったら再びまっすぐ進みます。
突き当りを右に曲がります。
右に曲がって再びまっすぐ進むとNEXUSの看板が見えてきます。
左手奥に見えてくる茶色い建物がカナダとアメリカの国境事務所(ポイントロバーツ)です。
何もない住宅街ですが、バスを降りてから歩いて約15分ほど歩くとアメリカ国旗を掲げた
国境事務所に到着します。
ビザ切り替え手続き
必要書類(ワーホリビザ切り替え時)
- パスポート
- ワーホリビザ承認レター
- 現在滞在しているステータスのビザ
- ワーホリ滞在期間全期間をカバーする保険証書(切替日から1年間分の保険証書が必要です)
以下の書類はオフィサーによっては確認されない場合もありますが、念のためこれらの書類も用意することをオススメします。
こちらのリンクにワーキングホリデーの必要要件が記載されてますので参考にしてみて下さい。
- 英文残高証明書
- ArriveCanの登録
- ESTA
※原則としてアメリカ入国のためには、ESTAが必要です。ESTAの提示を求められないケースもありますが、登録には時間がかかるので、事前に登録しておくことが必要です。
アメリカに入国する
アメリカの国境事務所に徒歩で行きます。実は国境事務所の手前で国境線はこえています。
車の列の横を通って係員のところまで行き、パスポートを提示して「フラッグポールをしに来ました」と係員に伝えます。
アメリカでの手続きはすぐに終わって、カナダに戻るように指示されます。
歩いてカナダに戻る
来た道を歩いて戻ります。同じ道を歩いて戻るだけなので、アメリカに行ったという感覚はほとんどありません。
戻ったら、カナダ側の国境に高速道路の料金所のようなところがあります。そこで待機している係官に「フラッグポールでアメリカから戻ってきました」といいます。
「何をしにカナダに来たか」「武器は持っていないか」などの簡単な質問をいくつか聞かれます。これらの質問が一通り終わった後、国境事務所の中に入ってビザ切り替えの手続きをするように指示されます。
カナダの国境事務所でビザ切り替えの手続き
カナダの国境事務所に入ってパスポートとビザの発給許可証を提示し「ビザを切り替えたい」と伝えると、手続きをしてくれます。ビザの切り替えの手続きはバンクーバー国際空港でのビザ発給手続きと同じです。
必要書類を見せて、オフィサーからの質問に答えて大体10~20分くらいで手続きは終了します。
重要!受け取ったビザは必ず確認する
国境事務所に限らず、カナダでビザ発給を受けると、ビザの記載内容が間違っているということが多々あります。
よくある間違いには以下のようなものがあります。
- ビザの期限が間違っている
- 氏名、生年月日、性別が異なっている
- そもそもビザの種類が違う
このような間違いが起こる場合もあるので、ビザが発給されたら記載されている情報が正しいか必ずその場で確認するようにしてください。
間違いがある場合はその場で指摘すれば正しいものと交換してくれます。
まとめ
いかがでしたか?
ポイントロバーツは半島の先っぽだけアメリカ領にはみ出している小さな地域なので周辺は観光地など何もありませんが、その分国境を超える交通量も多くないので空いていることがほとんどです。
また、601番のバスを途中下車するとTsawwassen Millsという大きなショッピングモールが帰りにそこに立ち寄るのもオススメです
ビザの代行申請やその他お問い合わせなどありましたら、ぜひ下記のお問い合わせフォームからお気軽にご連絡下さい。